先日『文章チュータリングの理念と実践(佐渡島紗織・太田裕子 編)』という本を読みました。
私も大学のバイトでレポートの添削や課題の相談を受けているので、同じような立場(大学のチューターなど)の方は興味を持って読み進めることができるのではないかと思います。
全部読み終わったわけではないですが、とても役に立つ考えがあったのでここに記しておこうと思います。
(※大学での文章教育についてです。)
この本の序盤にライティングを過程において指導することの重要さが唱えられています。
どういうことかと言うと、
ライティングは構想を練り始めた段階から始まっており、そこから文章を書き終わるまでのどこでも指導をしよう
ということです。
実体験としてレポートや課題の相談を受ける際、完成途中のレポートを持ってくる学生もいるにはいますが、書きあがったものについての添削を求めることが多いような気がしていました。
それは学生の考えとして
文章は一気に書くもの、そして一度だけ書いてそれを提出するイメージが強い(『文章チュータリングの理念と実践』 p.5 L.29)
ということがあるからではないかと言うことに気づかされました。
文章に関する教育方針を変えていく必要があるかもしれないと思いました。
そして、それらを学生に理解してもらう必要もあります。
構想段階から完成までのどの段階においても他人の意見を取り入れることで文章はよりよくなるということを、学生が理解しておくことが重要ではないかと思います。
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