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100分de名著『純粋理性批判』

100分de名著シリーズです。

前半はカントが人間がどのようにものを認識しているかをカントなりに整理しています。

実際のものがある世界(叡智界)と、感覚を通してそれらを理解している(現象界)私たちの世界観は確かにそうだなと思いました。人間に共通して組み込まれている認識のパターン(悟性)を検討して、人々が共通して認識できる仕組みを説明しようとしているようです。

後半は自由(意志)とは?みたいな問題に切り込みつつ、よく生きることについて考えていくのが面白かったです。結論として、自由意志を大事にして道徳的に生きよみたいな話をしているのが、前半の話はなんなんだ?と思いつつです。

ハイデガーの時も思ったけれど、哲学ではどう生きるかは結構重要な問いなのだろうなと思いました。(それとも100de名著の編集の方向もあるのでしょうか。)

100de名著『論語と算盤』

最近100de名著にはまっている。
NHKの番組でテキストもあるので、良い感じに名著を学ぶことができるので大変重宝している。

前回ハイデガーの「存在と時間」については大いに面白かったので、別途noteで記事書いた。(100分de名著で『存在と時間』をキャッチアップした

今回は渋沢栄一の「論語と算盤」の回を見た。特に良かったのは以下のようなポイントである。

  • 志と天命 … 志は可能性をもとに作られる。天命は己の限界を知った上で作られる。
  • 若者よ箸を取れ … 機会(ご馳走に例えられる)は用意してやるが、流石にそれをやることを強制する(飯を口に運んでやる)ことはできないという意味あい。気概を持って己の意志で物事にあたるべしというメッセージ。
  • 公益のための利益追求 … 公益のために会社で利益を上げていくと言う考え。
  • 対局をバランスする … 色々な意見などを取り入れられるのが良い。

仕事でお金儲けしていくなかでも、私利私欲に飲まれることなく公益の追求は常に考えていきたいと思った。

また、対局にあるものバランスしていくのは個人的にも大事にしていることなので(自分にとって大切なスタンスの意識と見直し→多様な意見を尊重しお互いを信頼し合える環境の促進)、やはりこれが公益につながっていくのだろうなと思うとより一層身が引き締まる思いである。