Pocket

TEDの動画紹介です。

全体的にめっちゃ面白い話だったんですが、自分として結構刺さったのが以下の2つの点です。

  • 人のモチベーションは簡単に高められるし、簡単になくすことができる
  • アダムスミス v.s. カールマルクス

1点目、人のモチベーションについて。

プレゼンターであるDan Arielyはこんな実験をしたそうです。

被験者に対してランダムな文字列の書かれた紙を渡し、同じ文字が連続して書かれている箇所を見つけてもらうといった作業してもらう。作業終了後に報酬を渡し、報酬を下げた上でもう一度同じ作業をしてもらう。
被験者が「もう意味がない」と言うまで同じ作業を繰り返してもらう、報酬がどの程度下がったところでストップするかをみる。

上記の実験を以下の3パターンに分けて行う。

1. 渡した紙に名前を書いてもらい、作業終了後それを確認する
2. 紙に名前を書かずに作業終了後は確認せずにそのまま放置
3. 作業終了後その場で紙をシュレッダーにかける

さて、上記3パターンで意味がないと作業がストップするのはいくらの報酬額でしょうか?
以下のような結果になったそうです。
(Acknowledgedが1、Ignoredが2、Shreddedが3)

グラフ

(プレゼン内から引用)

この結果から分かることは以下の2点であるとDanは言います。

  • 人の成果を無視する行為は人の努力を目の前で切り刻むのと同等に酷いこと
  • 人のモチベーションを高めるのはそう難しいことではないと言うこと
    (きちんと認知すれば良い)

このあたりをきちんと把握した上ででマネージメントとかするのは非常に重要ですね。

非常に示唆に富むと思いました。

2点目、アダム・スミス v.s. カール・マルクス(効率性 v.s. 意義)について。

自分自身、あまり詳しくはないので正確なところは分からないのですが、プレゼンの中でアダム・スミスとカール・マルクスの両者は以下のような主張を持っていると説明されています。

  • アダム・スミス:生産性をあげよう
    ピン工場の例)ピンには12の工程があり、1〜12ある工程を1人がやるのではなく、工程1をある人がやり、次の人が工程2、3とやっていくと効率が良い
  • カール・マルクス:「疎外された労働」が自分のすることの意義について考える上で非常に大切
    ピン向上の例)ピン製造の12工程全てをやることでピンを大切に思う

そしてDanは知識経済において効率性が意義よりも大切だと言うかつての価値観が変わり始めていると言っています。

私もその通りだと思います。
これからの仕事では一人一人が意義を持つことの重要性が増していると感じます。

効率性を重視するのも重要ですが、一人一人が意義を持って仕事ができるようにしたいものです。

Pocket